エアロハスを検索ワードにブログへ来られる方がかなり多いようですので、今まで記事にしたことを少しまとめておこうと思います。
※ロゴはパナソニックホームズサイトより

まずエアロハスのメリットはパナソニックホームズ等の公式サイトなどで確認ください。私も建物竣工後また感想を載せたいと思います。

ここではエアロハスを導入するにあたっての設計・施工上の留意点をまとめておきます。

1. 建物の階数に制約がある

基本は2階建てまで。3階建ても対応しているものの、40平米×3フロア等、各階の空調面積のバランスが取れていれば可能。そうでない場合は対応不可(拙宅は不可)

2. 総面積と各階の面積バランスに制約がある

総面積で180平米程度が上限。また、各階の空調面積のバランスが2階建ての場合60:40程度までなら対応可能だがそれ以上割合が偏る場合は対応不可

3. 空調ユニットの設置位置に気を付ける必要がある

空調される居室に直に設置するのは不可。一方で、狭く仕切られた空間への設置も計算上空調された空気がユニットにうまく還流されない可能性があるため不可。その場合は仕切られた空間の壁や扉にスリットを設けるなど通気対応を要検討。なお、2月より空調ユニットを屋根裏に設置できるようになったとの情報あり(Gさんが言っていた。但し、実例を見たことはない)

4. 空調ユニット幅が半間より少し広いため設置場所の確保が結構難しい

空調ユニットが90cmのスペースには入らない。パナソニックホームズでは間取りは90cm単位で考えることが多いことから廊下のつきあたりやちょっとした余ったスペースにユニットが入らない

5. 空調ユニットの扉と噴出口が白一色のみ

色のバランスが悪い場合はフィルムを貼ったり塗装する等の対応が必要。ベリティス柄のフィルムは空調ユニットの扉サイズで4万円ほど

6. HEMSに対応しておらず各居室にコントローラーも無い

各居室に温度センサーが付いておりそれぞれの居室ごとに温度の微調整が可能だが、HEMSに対応しておらず各居室にコントローラーも無いため各居室の温度調整を行いたい場合はコントローラーのある部屋に行く必要がある

7. 天井を下げる必要がある(施工時に下げなくて良いと判明する場合もある)

ダクトの数が多い場合は梁の穴を通らない可能性がある。その場合は天井を下げる必要性が出てくる(設計時に検討)。一方的で、実際に下げる必要があるかどうかは施工してみなければ判断できない場合もあり、下がり天井を考慮して扉の高さやタイルを貼る部分などを設定している場合には施工時に柔軟に対応できる形にしておく方が良い