昨日で型枠の作業が完了したとの連絡があったところから本日朝、現地に一人で立ち入り一通り見て回りました。暑くなってきたので大変です。昨日午後には現場監督A氏の立会いのもとスペーサーの設置を含む調整を行ったとのことでしたので大丈夫かと思ったのですが・・・。

とてつもなく大きな問題は無さそうでしたがいくつか気になる部分はありました。

1.型枠内壁がめくれている部分があり、以前使った際に付着したと思われるコンクリ片が挟まっている
道具の管理レベルが低いと思わざるを得ず苦言を呈しました。このような道具を使っているということは全体の作業の信頼性を失うということを認識して欲しいと思います。
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2.主配筋はかぶりが確保できているものの、筋交いのように補強に使っている鉄筋の被りが足らない
昨日書いた通りかぶりの確保は難しい作業のようですが、この鉄筋のかぶりが足らず錆びると結局爆裂などを起こすのではないかと思います。
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3.建物角の部分の被りが一部足らない
上の配筋はかぶりが足りているが下が足りていない
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現場監督A氏には明日のコンクリート打設前に必ず全てチェックした上で調整・補修を行い打設するように強く申し入れをしています。逆に言うと今のままでの打設は反対とも言っています。「必ずチェック・補修します」とのこと。私が神経質すぎるのか、作業が緩いのかわかりませんが、一般的に必要と言われていることはやってもらいましょう。

あと、番外編みたいなものになりますが、以前登場したスペーサーですが、ベースコンクリートの打設範囲が基礎の立ち上がりぎりぎりの場合は横から少し出てしまっているケースがありました。

・スペーサー
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・スペーサーがベースコンクリート横から少し出ている部分
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現場監督A氏にはまず「スペーサーも金属製だが被りが無く(もしくは薄く)、またベースコンクリートから飛び出ているのは問題ないのか?」、「仮に問題があるとすれば、そもそもスペーサーは土の上に塗った薄いモルタルの上に置かれているだけなので下方向のかぶりが全く足らない。モルタルの上にスペーサーを置いて配筋するというのはパナソニックホームズの標準的な工法と理解しているので問題ないとの見解なのだと思うがなぜこれが大丈夫なのか?」の2点を確認しました。

A氏からは何度か連絡があり、
1. スペーサーの下方向のかぶり(基礎下の土からの距離)については今まで全く気にせずに作業を行ってきた
2.いままでお客様から指摘されたこともなかったが、改めて今回指摘され「それもそうだな。」と思ったのが正直な感想
3.スペーサーの横からの飛び出し(もしくはかぶりが薄い)についても同様
4.ついては自分の上席に確認したが上席も「そうだね・・・」という感じで分からず事業部に現在問い合わせを行っている(出ました事業部!)
5.いい加減な回答はしたくないのでもう少しお待ちください
とのこと。

材質は型枠を固定しているスプリッターと同じとのことで、スプリッターも被りは無く使っていることからおそらく「錆びる可能性はあるがこんなもん。」という回答が来そうな気がしてはいます。